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こんにちは、AKGです。このTechblogで主にUXDについてのイベントレポートや様々な情報を発信させていただいています。

ところで皆様は「秋の夜長」という言葉をご存知でしょうか?
秋の夜長とは、江戸時代の方法で時間計算を行うと秋が四季の中で日の出から日の入りまでの時間が最も短く、夜の時間が最も長くなることを言います。そんな長い夜の時間を使ってゆっくりと本でも読んでみてはいかがでしょうか。

というわけで今回は「UXやUI関係の人にオススメする関連書籍」と題しまして僕の読んだ書籍を紹介していきたいと思います。

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

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皆様も読んだことがあると思いますが、言わずと知れたニールセン・ノーマン・グループを設立したドナルド・ノーマン氏による書籍です。認知科学に基づいたデザインのあり方について、丁寧に綴られています。UXデザインに関わる人だけでなく多くの人がこの本を読み、デザインとはどうあるべきかを学んだのではないでしょうか。事例は古いものもありますが、その基となる考え方は現代でもあてはまるようなことが多いのではないでしょうか。

Lean UX ―リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン

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UXを考慮した上でどういった手法、プロセスで実際にプロダクトを作っていけばよいのか、どんなプロセスを行うことでUXを改善できるかなどの手法論が書かれています。理解してもこの書籍にあるようなプロセスでものづくりを行うことは難しい部分もあるかとは思いますが、必要な時に必要な手法を確認するのによい書籍と言えるのではないかと思います。

一人から始めるユーザーエクスペリエンス

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構成上、「マインドセット」と「実践」を明確に分け、「マインドセット」では、UXDを始める前に知っておくべき定義や成り立ち、チームビルディングからキャリアについてまで書かれています。この本では、UXDを実践的に活かしていくのに必要な知識やメソッドを1から丁寧に紹介されているのではじめてUXDに触れるのにすごく良い教科書になると思います。また、導入時に読むだけでなく、行き詰まったときに逆引きするのにも非常に重宝するので持っておいて損のない一冊と言えるのではないでしょうか。

デザイン思考が世界を変える

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IDEO創立者のティム・ブラウン氏によるデザインの在り方を説いた書籍です。

「私達がデザインしようとしているのは、名詞ではなく動詞なのだ(例:「電話」ではなく、「電話をかける」ことをデザインする)」

という言葉にもあらわれているように、デザインとはただプロダクトを作ることではなく、それが在ることで人間の営みを生み出すことだと述べています。この書籍はデザイン思考を知る上でも基本の一冊と言えます。文庫本で出ているのでいつでも持ち歩くことができるという点でも重宝します。

万人のためのデザイン

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非常に興味深かったのは、元々みんなが使いやすいようにと考えられた規格より、規格外の人を中心に考えた方が時として皆が使いやすいものになり得るということです。技術や設計がオープン化されていくことで多くの人が理解し、「使い手」が「作り手」になってきています。そして、その人が作る自分に向けたデザインは誰が作るよりもその人の課題を解決し、よいプロダクトを生み出すのかもしれません。プロダクトデザインについて書かれている部分が多いものの、人とモノのあり方を見つめ直す上で非常によい一冊となりました。

takram design engineering|デザイン・イノベーションの振り子

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デザインへの思考を持つことで新しい「ものづくり」と「ものがたり」が綴られていきます。全く新しいものを生み出す過程でエンジニアリングとデザインなど二つの思考を振り子のように言ったり来たりすることで発想はさらに飛躍し、今までになかったようなアイデアが生まれることに気付かされます。発想を軸にしたプロセスを踏むことによって当初考えていたアウトプットが何よりも先進的で誰も考え出さなかったようなものになっていくのを感じました。次の時代の「ものづくり」と「ものがたり」を考える上で非常に参考になる一冊だと思います。

荒木飛呂彦の漫画術

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「ジョジョの奇妙な冒険」の著者である荒木飛呂彦氏によって書かれた漫画の描き方について説かれた書籍。UXと関連する部分が本当にあるのだろうかと思ってしまう人も多くいるかもしれませんが、非常にUXを考えたプロダクトを制作する上で参考になる一冊です。荒木飛呂彦氏は、読者に読んでもらう漫画を描くためにユーザーの心理や行動を徹底的に考えています。読者がその時こう思うから漫画はこう展開するべきだ、という考え方はデザインを行う人にも同じことが言えるのではないでしょうか。ものがたりを綴るということはこういうことなのだと改めて考えさせられる一冊でした。

さいごに

という事で、秋の夜長に本でもいかがですかという事でUXDに関連する書籍を紹介させていただきました。本当はもっとUXを考える上で必ず考慮すべきIAについてやデザインの書籍をもっと紹介したいのですが、いつの間にかに冬になってしまいかねないのでこれぐらいにしておきましょう。もっともっと色々な本を読んでもっと実践で活かしていけたらと思います。
本を読みながら寝落ちするのはなんだかとても気持ちよいですが、風邪をひかないように気をつけて下さいね。

筆者プロフィール
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赤木 謙太(AKG)
IT戦略室 デジタルマーケティング部 R&Dグループ
2015年4月に中途入社。UXデザイナー、ディレクターとして新規サービスのディレクションを担当。