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こんにちは、松薗、井上です。
11月28日に『はたらいく』 iOSアプリのバージョン3.0.1がリリースされました。今回はディレクター陣2名による奮闘記をお届けします。

初めてだらけのプロジェクトスタート

松薗: このプロジェクトは4月にスタートしたのですが、『はたらいく』iOSアプリの「デザインリニューアル」と「プログラミング言語をObjective-CからSwiftに書き換える」というものでした。
ただ、私は、このプロジェクトが初めての開発ディレクション。そして、井上さんも5月に中途入社したばかり。エンジニアも中途入社した人ばかり、且つswiftでの開発は初めて。デザイナーもアプリのデザインが初めて。メンバーそれぞれの経験値はあるものの、リクルートジョブズでの仕事が初めてだったり、今までの業務とはまったく別の業務だったりして、まったく新しいチームが出来上がったようなものなので、最初は不安だらけでスタートしました。

井上: 全員が各分野で素人でしたからね(笑)。

松薗: そうですね。最初に話が来たときに、アプリは作ったことないし、ディレクションは初めてだったので、「どうやって進めてこうかな……」と戸惑いました。
まずは、社内でアプリを作ったことのある人たちにヒアリングして、サービスデザインやアプリ開発のプロセスなどを勉強しました。
それから“はたらいく”のユーザーを理解するために、実際の“はたらいく”ユーザーにインタビューを行いました。5月に井上さんが参加してからは、プロダクトの課題発見のために、サイト解析、ユーザーテストを行いましたよね。

井上: そうですね。僕は、“はたらいく”のプロダクト理解からスタートしました。

松薗: 井上さんは入社していきなりでしたけど、大丈夫でしたか?

井上: そもそも、入社したばかりで「判断するための物差し」がなかったので、何を知ろうとすればいいのかわかっていませんでした。ただ、リクルートの環境として、進め方を自分たちで考えられる文化が根付いているのはおもしろいなと思いました。

松薗: 私は定性調査の経験はあったのですが、定量解析やデザインは井上さんのほうが詳しかったので、いい感じで分担できましたよね。

井上: 定量解析は、サイトカタリストのデータを見て、ユーザーの行動やユーザー層を分析しました。KPI設定はAARRRモデルで行い、まずはアクティベーションで使ってもらうことを目指しました。

松薗: その後、エンジニアにも「“ユーザー視点”でプロダクト作りを一緒にやってほしい」と思ったので、ユーザーインタビューに参加してもらったり、ペルソナを共有したりしましたね。みんなでアイデア出しをしてペーパープロトを作ったり、すぐにユーザーテストで仮説検証したり。こういったことは社内のエンジニアチームだからこそ出来る利点かなと思います。

井上: プロトタイプは以前の画面で作って、要件が変わったら作り直して……というのを繰り返して、結局バージョン7くらいまで作りましたね。

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一番難しかったのはコミュニケーション

松薗: 最初はサービスデザインプロセスについて理解していなかったので、何をどう積み重ねていけば良いのかが全くわかりませんでした。
それと、本格的にプロジェクトがスタートしてからもチームの前提条件が揃わなかったので、チームビルディングに時間がかかりましたね。ユーザーのことも事業理解もみんなバラバラ。議論が同じ方向にいかないことが多くありました。エンジニアと仕事するのも初めてだったので、コミュニケーションが難しかったですね。

井上: 僕も前職ではウェブサービスを担当していたので、アプリエンジニアとはほぼ話したことがありませんでした。デザインで「できると思っていたことができない」ということが多くて、その差し戻しが多かったから、なかなか進まなかったんですよね。

松薗: それで、エンジニアにSwiftの勉強会を開いてもらったりしながら、経験したこともなく、想像もつかない道のりを、少しずつ手探りで進めていきました。
あと、ちょうどリモートワークのトライアル期間を挟んだので、それも難しい原因のひとつでした。開発チームはメンバーひとりの家に毎日集まって合宿のような形で開発していたのですが、私たちはそれぞれ家で作業をしていたので、「気づいたら仕様が認識とずれていた」ということもありました。

井上: その大きな認識の相違がバッとわかった日があったんですよね。
中心になって開発チームをまとめていた方が要件を整理し直してくださったのですが、こちらもあまり開発プロセスを理解していなかったこともあって、結果的にリリース時点では実装できないものもいくつかありました。

松薗: エンジニアと「できること/できないこと」を直接話すべきだったのに、リモートワークだったことと、私たちがそこを怠ったこともあって。そこから仕切り直しました。
「なぜこうなったのか」の振り返り会をして、「やはり直接やりとりしないといけない」という話になったのと、ちょうどリモートワークが終わって何かあったらすぐ話せるような環境になったことで、徐々に改善していきました。

井上: その後は直接対面でできるようになったので、極力一緒に作業をして、コミュニケーションがとりやすくなったのは良かったと思います。そこからはスムーズでしたね。

プロジェクトを通して気づいたこと

松薗: 今回、サービスデザインプロセスが習得できたのは大きな収穫でした。
そして、実際にリリースしてみて、「KPIとして置いていた数値が改善する」といった貴重な経験もできました。
ただ、やはりコミュニケーション不足というのは反省すべき点だと思うので、引き続きこのアプリを開発したり他のアプリをリニューアルしたりする際には、この経験を踏まえて、スムーズにコミュニケーションがとれるようにしていきたいと思っています。
あとは、今回初めてだったこともあって企画に時間がかかってしまったので、もう少しスピードを上げたいと思います。

井上: ゴールのすり合わせというか、最後にできるもののイメージが一緒であればよかったのですが、そうではなかったからズレが生じたのだと思います。そこさえ最初に握っておけば、大きくずれることはないのかな、というのは反省点ですね。
今後は内部構造の改善とエンハンスのスパンを短くしていきたいと思います。
今回のメンバーが引き続き『はたらいく』アプリに関わっていくので、このメンバーで、アプリも環境も今後もっと良くしていきたいと思います。