UXJAM6

こんにちは。このTECHBLOGで主にUXDについての記事を投稿しているAKGです。
今回は「UX MILK」と「リクルートジョブズ」で開催したイベント「UX JAM 6 -UX GIRLS Returns-」についてイベントレポートを書かせていただきます。
※当日のスライドは順次追加していきます。

UX JAMとは?

UX JAMはUX MILK主催の、UXを題材にした「ゆるい」UX初心者~中級者向け勉強会/交流会イベントです。学術的なUXのセミナーというより、参加者同士でより気軽にUXについて話し合えるような場です。
今回は、UXGirls Returnsと銘打っており、LT登壇者が全て女性でした。観客も女性が半数以上とUXのイベントではあまりない雰囲気でした。
また、オールスタンディングで歓談タイムを設けるなど、参加者同士で会話が弾むような工夫がされたイベントでした。

新規アプリ開発 × ユーザー中心設計

株式会社リクルートジョブズ 佐瀬

最初は弊社で新規アプリ開発、ユーザー調査を担当されている佐瀬が登壇しました。
「新規アプリ開発 × ユーザー中心設計」というテーマで「Job Quicker」というアプリでのUCDプロセスの取り組みについて紹介されました。
新規サービス立ち上げ時の「調査」、「デザイン初期UT」、「デザインFIX期UT」についてのお話の中でサービス立ち上げる前の調査は非常に重要であり、
「どんな人がどういった風に使用するのかイメージを持ち、チーム全体で共通認識として理解することが重要」ということでした。

ユーザーの心に刺ささるためには - UX実践編

株式会社リクルートジョブズ 広瀬

引き続き弊社で「履歴書カメラ」を担当している広瀬が登壇しました。
「履歴書カメラ」の開発時にユーザーインタビュー、アンケート、テストを行い、ユーザーの本当に欲しいと思う機能を探ったそうです。
そのなかで「簡単に」というコンセプトと共に「迷わないUI」、「丁寧なガイド」、「やりすぎない写真の加工」といキーワードで開発を進め、現在レビューでも好評を得ていて、DL数も順調に伸びているとのことでした。
ユーザー視点でサービスを設計することが重要であり、心にささる機能・価値を提供することで「人に勧めたくなる」アプリになるということでした。

最高の友情体験(UX)から考えるUI

面白法人カヤック 佐山さん

LTの1ターン目の最後を飾られたのが面白法人カヤックで「僕らの甲子園」を担当している佐山さん。
「最高の友情体験(UX)から考えるUI」についてお話をいただきました。「僕らの甲子園」では「最高の友情体験を提供」することが最優先であり、UIと仕様は後から決まるそうです。
「ユーザーに対する目的(UX)がハッキリしている企画はUIも迷わない」という大きな判断の軸を元に必要な機能とそのためのUIを設計するそうです。

フロントエンジニアがUXについて考えてみた

株式会社LIGインターン 高木さん

LT2ターン目の最初は株式会社LIGでフロントエンドエンジニアとしてインターンをされている高木さんが登壇されました。
高木さんは「フロントエンジニアがUXについて考えてみた」というタイトルでお話をされました。
フロントエンドエンジニアとして開発に携わっていると細かなアニメーションの調整など最終的にフロントで調整するような部分があり、常にUIについて考えているそうです。
ユーザビリティを良くすることによってサービスに触れた時の総合的な体験の向上に繋がるのでユーザーがポジティブになるようなプロダクトつくりを行いましょうというお話をいただきました。

落とし物を防ぐIoTタグのUX

東京工科大学 神谷さん

次の登壇者はibeaconを使用した落としモノ防止タグの「MAMORIO」の開発をされている東京工科大学の神谷さん。
「MAMORIO」はibeaconを利用した落し物防止タグなくしたと思ったら地図をみて探せるプロダクトです。
本来ならば日々アプリで自分の荷物の状況を確認するという設計だったものがリリースするとユーザーの使い方が想像と違っていたそうです。
実際に使用したユーザーにインタビューを行うと失くした時に初めてアプリを開き確認するため「先回りしてユーザーに通知」するような機能が必要だったのだと仰っていました。

先を行くユーザーさんにアンケートでできる定性調査を

エムスリー株式会社 堀さん

LT2ターン目の最後の登壇者は医療者向け情報サイトの運用を行っているエムスリー株式会社の堀さんです。
堀さんは実態にユーザーである医師にインタビューを行った際に自身で問題を解決するようなプロダクトのプロトタイプをprottで作られていたという体験から顕在的なニーズに対応していてはもう遅く、
潜在的なニーズを発掘するためにもインタビューが必要なのだと話していただきました。

エンジニアがUXに興味を持った経緯と初期衝動

スターツ出版株式会社 豊岡さん

LT3ターン目はスターツ出版株式会社でOZmallのフロントエンドをしている豊岡さんです。
豊岡さんは「エンジニアがUXに興味を持った経緯と初期衝動」について話されました。
日頃、機能追加やデザイン変更の会議で本当にユーザーの欲しい機能なのかと疑問を抱くなかで、UX MILKと出会い、自身でも社内で実践をされ、
生でユーザーの声を聞くことの大切さを改めて感じたのだと仰っていました。

ユーザとの「初めまして」をよりよくするために(チュートリアル)について

iOSエンジニア 須藤さん

イベントのトリで登壇されたのはiOSエンジニアの須藤さんです。
須藤さんは「ユーザとの「初めまして」をよりよくするために(チュートリアル)について」というテーマで
チュートリアルがある時点で一目見たらわかるUIやデザインになっていないことを再認識し、
説明なしだと使用するのが困難な場合にのみに使用することが大事なのだと仰っていました。
なるべくチュートリアルがないようなプロダクトを作り、必要ならきちんと利用シーンが想像できるようなチュートリアルが必要だと伺いました。

最後に

今回のイベントで僕も参加者の方とお話をさせていただきました。
みなさん、UXDに興味・関心を持つもののどうやって学び、社内で推進していくのかに関心を持っていました。
新しいナレッジや考え方を社内に導入していくためには立場が上でない限り容易にできることではありません。
横断的なUXDの組織をつくるのか、ディレクターのベースのスキルとして装着していくのかと組織論としてもそうですし、
どう学び会社全体にUXDのナレッジを広げていくのかというプロセスの問題もあります。

そんなときは一人で考えるのではなく、UX JAMに足を運んでみてください。
きっとあなたと同じような悩みを持っている方や解決した方がいます。
一人で考えるよりもみんなでディスカッションし、共有することによりプロダクトや組織の改善だけでなく、
業界全体の成長へと繋がっていくのではないでしょうか。

筆者プロフィール
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赤木 謙太(AKG)
IT戦略室 デジタルマーケティング部 R&Dグループ
2015年4月に中途入社。UXデザイナー、ディレクターとして新規サービスのディレクションを担当。