こんにちは、nawotoです。
僕も「SxSW 2016 Interactive」に参加してきましたので、その時のレポートを紹介したいと思います。

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年数回、海外のカンファレンスに参加していますが、SxSWに参加したのは今回がはじめて。オースティンの町の至る所でセッションが行われるという変わったスタイルで、非常に活気がありました。私はフューチャーセッションと呼ばれる、「この先の未来はどうなるのか」というテーマを掲げたセッションを中心に聞いてきました。気になったポイントをいくつかご紹介したいと思います。

気になるウェブサービスのトピックスとは?

リクルートジョブズのサービスはwebサイトの利用が多いので、今回の参加目的のひとつが「webサイトの新しいネタ」を調べること。ただ、今はハードウェアを組み合わせたサービスの人気が高まっていて、webサイト単体での出展や発表はあまり多くはありませんでした。web系では、「自分たちで市長を決めよう」というサービスであったり、食事とともに寄付をするサービスであったり、社会問題を解決するようなものが多かったです。

開発技術に関するセッションも見に行きましたが、webの技術だけで言えば、現実的なものは日本とそれほど差はない印象でした。
ただ、新しい技術をまだ使ったことのない人に向けて、チュートリアルやハンズオンで教えてくれる形式のものが多く、日本より成熟した感じを受けました。内容は、Node.jsやSass、React Nativeでアプリを作るようなトピックが主流となっている印象です。
あと、気になったのは、よく話題にあがる「UXデザイナーとディベロッパーがどう協合していくのか」などの協業系の話題。数年後には日本でもよく見る光景になるのだろうなと思って聞いていました。

Google Carが生み出す未来と懸念点

フューチャーセッションの中で印象的なものだと、Google Carのセッション「Google Self-Driving Car Project」があります。内容自体はTEDで発表されたものとそれほど変わらないとは思うのですが、Google Car の革新性をアピールしていました。
また、それとは別のセッションで、「Google CarやGoogle Busのようなものが広まり、それがもたらす労働がなくなった時にどうするべきか」という問題提起がありました。これは Google Car のセッション聞いていて、個人的にも気になっていた、もうひとつのポイントでした。新しい技術が出てきて、それが実用段階まで進み、適用されればされるほどコストは下がっていくことがわかると、ある職種が不要になるというのは避けられない事態です。「今のうちに、国としてどうするのか、教育をどうするのかを考えておいたほうが良いのでは?」という話にまで展開していました。

セキュリティ系のプロダクト

いろいろな場面で語られている話題ではありますが、サービス分野ではプロダクトと絡めたものが多かったです。その中でもセキュリティ系のプロダクトが多かったのが印象に残っています。
例えば、ドアにマグネットが付属しているカメラを取り付けてスマホで監視・録画できる「Peeple」、かわいい犬のフィギュアのようなものを置いておくと部屋を監視してくれ、誰か入ってきたら警報が鳴るようにもセットできる「WATCH DOG」など、様々な形のものがありました。また、このフィギュアのプロダクトを発表していたのは、大学生のチームで、その点も驚きました。
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オーダーメイドのイヤフォン!

楽しみにしていたのが、INNOVATION AWARDS ShowcaseやTRADE SHOW といった実際のプロダクトの出展ブースです。イノベーションアワードはスタートアップ系の先進的なものが多く、トレードショーは大企業まで引っ括めた新しいプロダクトを紹介していて、日本からも電通、Sony、Panasonicなどの企業が出展していました。
もともとSxSWはミュージックフェスということもあり、音楽系や映像系のプロダクトが多かったですね。個人的にとても惹かれたのは、耳の穴をスキャンして、耳の形に合ったイヤフォンをオーダーできるサービス。耳の中を3Dスキャナーのようなもので撮影をして、その写真をもとに形を起こすようです。思わず僕もイヤーピースを注文してしまいました。
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ミキサーを耳につけるという新発想

INNOVATION AWARDSを受賞したプロダクトの中では、「Here Active Listening System」が興味深かったです。一見イヤフォンなのですが、音楽を流すのではなくてミキサーを耳につけるようなイメージで、外の音にエフェクトをかけるようなプロダクトでした。外の音をノイズキャンセルして静かにしたり、みんなで楽器を演奏している中で自分のギターの音だけに好きなエフェクトをかけたり、自分だけで楽しめるのです。音楽を再生するプロダクトはありますが、自分の聴いている音に対してエフェクトをかけるという発想は新しいと思いました。

活気あるジョブマーケット

会場内に「Job Market」というリクルートスペースが併設あるのも驚きでした。セッションの中で社員募集の告知をすることはよくありますが、ジョブマーケットという広いスペースを確保しているイベントは初めてでした。アフラックやアマゾンなどの大手企業もたくさん参加し、自社の福利厚生などを積極的にアピールしていましたね。

最後に

全体的には、SxSWはとにかくカオティック! 私たちは「インタラクティブ」カンファレンスのみ参加してきましたが、途中から「ムービー」と「ミュージック」のカンファレンスも始まって、多種多様な人々がオースティン自体に押し寄せていましたし、セッション自体もジャンルを横断するような多様性を持ったものが多かったです。今回発表されたプロダクトやサービスは、今すぐに使えるというわけではないと思いますが、今後の何かに繋がるようなインプットの量が多く、とても刺激的な日々でした。
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