こんにちは、西村、藤井です。
昨年10月にAgile Brazil 2015に参加してきました! 今回はその時のレポートをお届けします。
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Agile Brazilとは?

Agile Brazilとは、アジャイル開発に関するカンファレンスです。世界中でアジャイル開発のカンファレンスは行われていますが、主催する組織は大きくふたつにわかれています。ひとつは、アジャイル開発手法のひとつであるスクラムを啓蒙するスクラム・アライアンス(Scrum Alliance)。もうひとつは、エクストリーム・プログラミングを組織が母体となっているアジャイル・アライアンス(Agile Alliance)。今回私たちが参加したAgile Brazilは、毎年北米で行われている世界最大のアジャイル開発カンファレンスを主催していることでも知られるアジャイル・アライアンス主催のカンファレンスです。

なぜブラジルなのか?

ブラジルは北米企業でアジャイル開発でのオフショア先として有名で、近年日本の企業からも熱い注目を集めている国です。今回、北米で行われたAgile 2015には足を運ぶことができなかったので、地理や時差の関係で最新情報をキャッチアップできるブラジルまで足を運びました。
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Agile Brazil 2015が行われたレシフェという街は、ブラジルワールドカップで日本代表が初戦を行ったことで知られる港湾都市。広大な面積を誇るブラジルでもトップレベルで海がきれいなことからブラジルのリゾート地としても知られます。Agile Brazilの開催にあわせ、ブラジル各地から観光バスで多くの人が押し寄せていました。お国柄や土地柄もあり、セッション前には音楽が流れて司会の女性が踊っていたり、休憩時間には外に出てみんなで話したりと、アットホームな印象のカンファレンスでした。

Agile Brazil 2015レポート

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欧米で行われている大規模なカンファレンスはビジネスショーとして非常に活気がありますが、今回行なわれているものはコミュニティ色が豊か。今回私たちは教育系のプログラムを中心にまわりましたが、印象的だったものをいくつかピックアップしました。

リンダ・ライジング基調講演

書籍『Fearless Change』の著者のひとりであるリンダ・ライジング(Linda Rising)の「The Power of an Agile Mindset」という基調講演が印象的でした。何かを変えていくときには恐怖を与えないという考え方がありますが、ほめて育てられたグループ(Effort)と才能はここまでだと決めつけたり怒られたりしたグループ(Fixed)に分けてみると、結果に明らかな違いが出てくるなど、指導する際の根底にある考え方をさまざまな切り口で説明していました。マネージメントの参考になる講演でした。

コラボレーション型の教育スタイル

コラボレーション型の学習スタイルを提唱する「Learning 3.0」など、教育系のセッションが多かったのも特徴的でした。先生/生徒と身構えるわけではなく、フラットな関係性でお互いに知らないことを教え合うという内容はリンダ・ライジングの話とも通じるところがあり、体系的に説明していたのでとても腑に落ちました。

日本よりも進んでいる品質管理の考え方

Agile Brazilでは、品質保証=QA(Quality Assurance)のプログラムが多くあったのも印象的でした。北米企業は顧客/ブラジルの企業はベンダーという関係性があるので、最終的に納品する際に品質保証のチームとの関係性をどう築きあげるかというノウハウは、日本よりもブラジルのほうが進んでいるような印象です。たとえば、国営のシステムでの技術的負債(Technical Dept Management)をどう管理していくかなど、多様な品質向上についての話は、日本ではあまり聞くことができないと思います。

UXの幅が広い!

コードを書く/品質管理以外のプログラムをUXと大きく括っていたことには驚きました。日本では、Lean Startup、プロダクトマネージメント、UX、ビジュアルシンキングなど細分化されていますが、「Beyond Product Management」というセッションがUXセッションに入っていたりと、UXという呼称の幅がとても広いのが大雑把でおもしろかったです。

最後に

日本でカンファレンスを行うと参加者はマネージャー層が多く、年齢層も高いですが、Agile Brazilは若い開発者が多く、日本よりはるかに女性の割合が多かったのが印象的でした。海外のように、日本でももっと広がりを見せてほしいと思います。

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