こんにちは、伊藤紅香です。
先日、9月30日、『パン田一郎』のFacebook Messenger版アカウントを開設致しましたので、そちらの制作舞台裏について、お話させて頂きます。

Facebook Messenger版『パン田一郎』を制作した理由

2014年7月にリリースしたLINE公式アカウント『パン田一郎』は、自然言語処理技術を用いた、“会話が出来るアカウント”として、話題となりました。

今回リリースしたのは、簡潔に言うならば、そのFacebook Messenger版。Facebook Messenger上でも、『パン田一郎』と会話をしたり、アルバイトの検索・応募が出来るようにしました。

開発着手の経緯としては、今年4月に、Facebook のMessenger Platform BETAが公開され、Facebook Messenger を利用したチャットボットの構築が誰でも可能になった、という背景があります。

“誰でも可能”とは言っても、日本国内で参入しているサービスは未だ少ないため、技術的な取り組みとしても興味深いものになるだろうと思い、先行して開発に取り掛かることになりました。

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Facebook Messenger版『パン田一郎』制作奮闘記

今回のプロジェクトは、キックオフからリリースまでが2ヶ月弱というスピード勝負の側面もあった為、苦労したことも多々ありました。

1:LINEとFacebook Messengerの違い

まず、LINEとFacebook Messengerの仕様が微妙に違う為、その差分を洗い出して、整えるという作業に苦戦しました。例えば、LINEで使われている半角の文字を用いた顔文字 [ (ΘェΘ ;) ] の、この部分[ ;) ] が、Facebook Messengerでは絵文字に置換されてしまったり。。。
他にも、仕様書だけでは分からない、実際に触ってみないと対応出来ないような、細かい違いがいくつもありました。

コミュニケーションの部分については、その違いをうまく活用して、Facebookらしさにこだわりました。
『パン田一郎』がLINEで話す、「あとで僕にLINEにしてくださいね〜」という言葉を、Facebook Messengerでは「あとで僕にメッセージ送ってくださいね〜」に変更するなどはもちろんですが、LINEではスタンプで返信するところを、Facebook Messengerでは、イラスト画像を返信することでコミュニケーションが取れるようにしたりしました。

また、LINEの『パン田一郎』は、友だちのLINEアカウント名を1種類の情報として取得することで、「◯◯さん〜」と話しかけていますが、Facebook Messengerでは、「姓」「名」という2種類の情報が取得できるので、より親しみを感じてもらえるように、「名」の部分だけでだけで呼びかけるなど、細かな調整をしています。

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2:Facebookページとの立て付け

Facebook Messengerのサービスを開始するからには、Facebookページも持たないと、ということで、『パン田一郎』のFacebook公式ページも作成しました。ですが、FacebookページとFacebook Messengerは、双方が独立している(Facebookページに「いいね!」をしなくても、Messengerで会話できるなど)ので、その立て付けには頭を悩ませました。

もともと「FromA(フロムエー)」のFacebook公式ページ内で、『パン田一郎』は登場していたので、ページとしての切り分けも大変でした。
例えば、『パン田一郎』を「FromA(フロムエー)」 のFacebook公式ページと紐付けた場合、「FromA(フロムエー)」のアイコン(Aマーク)が、『パン田一郎』の口調で喋る、というような見た目になってしまいます。かといって、このプロジェクトのために、「FromA(フロムエー)」のページを、『パン田一郎』に切り替えるというのも少し意味が違ってくるので、今回の取り組みでは、『パン田一郎』の独自のアカウントを持つこととしました。

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リリースしてみて

リリース後一番実感したのは、LINEとFacebookにおける、ユーザーの年齢層や性別などの違いです。やはりFacebookはLINEに比べて年齢層が高いため、「アルバイトを探したい」という直接的な目的で使っている人は少ない印象です。間接的な潜在層獲得のためにも、今後は、会話の流れでユーザーの好みをつかんで自然に検索が出来るなど、Facebook Messengerならではの機能を盛り込みたいと思っています。
Facebook Messenger版『パン田一郎』、みなさんも是非、話しかけてみてください!