NUMAN

こんにちは、沼田です。
先日、開発ディレクターとして携わった「Job Quicker求人管理」の業務改善ツールが評価され、リクルートジョブズ社内のMVS(Most Valuable Staff)を受賞しました。今回はそのツールについてお話したいと思います。

何をしたのか?

僕はいま、24時間以内に終了する単発のバイトにスポットを当てた求人メディア「Job Quicker」というサービスに開発ディレクターとして携わっています。
「Job Quicker」には2種類のアプリがあります。ひとつは、求人を出すクライアントが求人原稿を作るなど求人情報を管理する「採用担当者向けアプリ『Job Quicker 求人管理』」。もうひとつはカスタマーが求人に応募できる「求職者向けアプリ『Job Quicker』」です。
いまは開発リーダーとしてその両方に携わっていますが、リリース当初は主に「採用担当者向けアプリ『Job Quicker 求人管理』」の開発ディレクションを担当していました。

今年1月にサービスインした当初は渋谷区のみで展開していたのが6月に東京23区に拡大と大きなリリースが続いていく中で、なかなかアプリの改善に手がつけられていませんでした。そのような中で、クライアントが求人原稿を作る作業を簡略化するツールを作ることで、結果として業務改善につながりました。
「Job Quicker 求人管理」はこれまで原稿を一から作成しなければならなかったのですが、求人原稿に必要な仕事の種類、アルバイトへのメッセージ、応募資格などのキーワードをタップしていくだけで文章を考えなくても簡単に求人原稿ができるようになりました。
キーワードの選定も、これまでの求人原稿すべてに目を通し、大体のことはカバーできるように選定をしました。

なぜこのようなツールを作ったのか

もともと「Job Quicker 求人管理」は、クライアントが自分で原稿を作って掲載することを期待して作ったアプリでした。
リリース後、営業に同行してクライアントにアプリを使ってもらったのですが、求人原稿を作るのにものすごく時間がかかっていました。
営業担当のアドバイスを受けながら、仕事内容をすりあわせて原稿を作るのに2時間ほどかかってしまう。クライアントが自分で原稿を作ることのハードルが想像以上に高く、サービスとして成立していないという危機感が募りました。
その直後からプロトタイプを作りはじめ、チーム内でも評判が高かったため、ブラッシュアップしていくことになりました。

一件あたりの営業に費やす時間が3割減!

具体的な成果としては、操作してから求人原稿を作成するまでこれまで20分ほどかかっていたのが5分未満になり、原稿作成時間を四分の一ほどに圧縮できました。
そのため、営業担当が一件あたりの営業に費やす時間が3割ほど短縮され、営業戦略まで影響を与えました。

そして、このツールを作ってから、自発的に求人原稿を作って実際に募集をかけるクライアントも増えてきました。
これまでは自分自身で募集を作るというところがほぼなかったことからも鑑みると成果があったと思います。
「Job Quicker 求人管理」は以前の原稿も使い回せるためいかに最初の原稿を簡単に作れるかというのが継続して使ってもらえるかの鍵となってくるので、その最初のハードルを低くすることにも成功したと思います。

改善したのはクライアントと営業のコミュニケーション

これまでのアプリでの課題のひとつが、クライアントと営業のコミュニケーションをいかにツール化するかというところ。
このツールはそのコミュニケーションを改善することができたと思っています。いままでやりとりが型化されていなかったのがツールとして型化することにより、クライアントが画面を見ただけでこういう募集ができる/選択肢があるということを理解できるようになりました。

「Job Quicker」自体が新しいサービスなので、この職種においてはどういう仕事が適しているのかというところから掘り下げていかないといけません。
そういう意味では、営業担当も慣れてきて、クライアントとどういう会話をするか、どういう原稿を作るかというところが型化されてきたからこそできたツールだと思っています。

今後の展開

当初はブラウザ上で求人原稿を作成しメールで原稿を送付するというツールだったのですが、現在はアプリ内に同等の機能が実装されより使いやすくなりました。
アプリ内の文言はデータベースで管理しているので、今後職種が増えてきたときに仕事にあったキーワードが出力するなど拡張できるように実装されています。

「Job Quicker」の求人は単発なので、クライアントもカスタマーお互いに不安なところがあると思います。アプリ内には採用が決まった人がメッセージをやりとりできる機能があるのですが、それがあまり使われていないという課題も残っています。
働きに行く人と雇用主のやりとりは「本日はよろしくおねがいします」「あともう少しで着きます」「持ち物はこれでいいのですか?」など大体のパターンは決まっていると思うので、そのメッセージのやりとりをキーワードとして提案するなど型化されたコミュニケーションをやりやすくすることによってコミュニケーションが増え、互いの不信感を減らせるかなと考えています。

今後、ユーザーが使用するデバイスがパソコンからスマートフォンに移行していく中で、文字入力というのはハードルが高くなっていくと思います。このツールは文字入力があるサービスであれば応用が効きますし、拡張範囲も広がっていくと思っています。
それほどバリエーションに富んだ文字入力をすることがなければ、ある程度骨組みになるようなキーワードや文章を呈示していくことによってコミュニケーションを効率化できると考えています。ゆくゆくは、人工知能とつなぎ合わせてキーワードの最適化もできるのかなと考えたりもしています。

このように、「Job Quicker」もこのツールもどんどんブラッシュアップしていきたいと思っています。